この音声は、トランス(催眠)です。
催眠的な言語を使うことで、そのメッセージが、人の『無意識』の心に届く言葉の使い方をしています。しかもそれは「眠りなさい!」というような直接的な催眠ではありません。
僕が15年かけて研究をしてきた20世紀最大の心理療法家と言われる「ミルトン・エリクソン」が使っていた自然で、会話的な『催眠言語』が使われています。
日本でも『催眠言語』というものは、ぼちぼち知られています。
NLPの『ミルトンモデル』です。NLPを学んだ人なら、ご存知だと思います。
ところが、実はミルトンモデルは、それだけ知っていても『使えない』ということは、あまり知られていない、残念な事実です。
ミルトンモデルは単なる、催眠を作る『要素』の一つに過ぎないからです。
ミルトン・エリクソンが行なっていた催眠には、ミルトンモデルという要素をエリクソンならではの流れ(フロー)に沿って行なっていくのです。
つまり、本当の『催眠言語』というのは、ミルトンモデルという要素と、トランスフローという流れの両方を理解していることを言うのです。
残念ながら、日本では、この催眠言語を理解して使いこなしている方は、ほとんどいらっしゃいません。なぜなら、それは日本ではほとんど知る機会がないからです。
NLPトレーナーだとしても、これを知るためには、NLPの学びだけでは足りません。
要素としての言葉だけでなく、変化にたどり着く『流れ』を含んだ、エリクソンの言葉の使い方、つまり、『エリクソニアン・アプローチ』を学んでいる必要があります。
ところが、書籍はもちろん、日本人はもとより、海外から来日する有名な先生でさえも具体的なカリキュラムとして学ぶ機会はほとんどありません。